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恋愛小説:わたしがまだ姫と呼ばれていたころ

わたしがまだ姫と呼ばれていたころ episode17 テニスサークル(7)


約束通り、露木は次の練習日、コートにやってきた。

キャプテンと打ち合う姿はとても華麗で、真っ白なウエアから覗く、細くて長い手足に姫は釘づけになった。
コンパの席では長袖だったので、半袖にハーフパンツ姿の露木は新鮮で、とても眩しかった。

ボールを打つ瞬間だけ力が入る、肘から手首にかけての引き締まった筋肉のラインが、たくましすぎずちょうど姫好みだった。
傾き始めた太陽に照らされた横顔は、ほんのりオレンジ色に輝き、やわらかな前髪が五月の風に揺れる。

フォームだけでなく、コートでの身のこなし、決して乱れることのない呼吸。
露木の存在そのものが美しかった。

一方、相手をしているキャプテンは、筋肉隆々を誇示するかのように、ウエアの半袖を肩までめくりあげ、その盛り上がった肩を大きく上下させている。
「露木……、久々なのに……、衰えてねぇな」
ラリーの末、打ったボールがネットに引っかかったキャプテンが、息を弾ませながら言う。

「そう?」
涼しい顔で応える露木。
そんなふたりの様子をコート脇で見ていた女子全員が、露木に注目する。
「あの人は、いったい何者?」と言わんばかりの見とれ方だ。
姫は、自分の目に狂いがなかったことを確信すると、うれしくなった。




          【episode17 (8)に続く】
  




episode17 テニスサークル(1)
 は、こちらをご覧ください。
   ↓
http://cafesanur.blog.fc2.com/blog-entry-157.html






episode1 から読んでみたいかたは、こちらからどうぞ。
   ↓
わたしがまだ姫と呼ばれていたころ episode1 三日月







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cafe sanur

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