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恋愛小説:わたしがまだ姫と呼ばれていたころ

わたしがまだ姫と呼ばれていたころ episode18 野球観戦(2)


姫はシフト制の仕事だったので、甲子園での阪神、広島戦は全試合休み希望を出したかった。
けれど、三連休はさすがに言いだしづらく、また仮に取れたとしても、残り28日間で5日の公休だと、連勤が5日続く恐れもあり、それは避けたかった。
基本、3日出勤して1日休む、というスタイルに慣れていたためだ。
友達の多くは、月曜から金曜の5連勤のあと、土日の2連休という働き方だったので、姫はひとりで甲子園に行くことが多かった。

観戦はもっぱらレフトスタンド。
「ここ、ほんとにレフト側ですか」と疑いたくなるほど、ライトスタンドからあぶれた阪神ファンがレフトスタンドにも押し寄せてくる。ちょっと肩身が狭いのが広島球場との違いだ。だから、なるべく内野席に近いほうに席を確保する。
それでも、カープの選手がホームランを打って大喜びしていると、睨み付けてくる阪神ファンもいて、たまに怖い思いをしたこともある。

でも、そんなとき一緒になって、立ち上がって歓声を上げているおじさんたちと目が合うと、すごくうれしかった。
おじさんの中には、姫が女性ひとりだとわかると、ビールをおごってくれる人もいた。

最初は警戒したり、遠慮したりしていた姫だが、何度か足を運んでいるうちに顔見知りになった人たちもいた。
中でも、筋金入りのカープファンだと言う年配の夫婦とはすぐに意気投合し、彼らから昔の古葉監督時代の話を聴くのはとても楽しかった。
特に、伝説の『江夏の21球』の話などは。



          【episode18 (3)に続く】





episode18 野球観戦(1)
 は、こちらをご覧ください。
   ↓
http://cafesanur.blog.fc2.com/blog-entry-170.html









episode1 から読んでみたいかたは、こちらからどうぞ。
   ↓
わたしがまだ姫と呼ばれていたころ episode1 三日月







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