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恋愛小説:わたしがまだ姫と呼ばれていたころ

わたしがまだ姫と呼ばれていたころ episode18 野球観戦(4)


レフトスタンドには、いつもの「筋金ご夫婦」(と、姫は勝手に名づけていた)が既にほんのり赤い顔をして座っていた。
「姫ちゃん、ここ、ここ」
奥さんが姫に手を振る。

姫が駆け寄ると、「席、取っといたわ」と、バッグをずらして空けてくれた。
「ありがとうございます」
「姫ちゃん、デーゲーム好きやゆうてたし、きっと今日来はるやろなって」
「そうなんですよ~。ほんとは昨日も仕事のあと、来るつもりでいたんですけど……」
姫が昨日のいきさつを話すと、今度はご主人が「そら、災難やったな~」と同情してくれた。

「ビールいかがっすかー」
若い男の子が元気にビールを売りに来た。
ご主人がすぐ呼び止め、3つ買った。姫の分もあるようだ。

奥側の席のご主人、奥さん、と順番にプラカップに入ったビールを受け取り、最後に通路側の姫が受け取ろうとした、その瞬間のこと。
「きゃぁ~」
姫の手が滑って、ビールがスカートの上に勢いよく零れた。

「あ、すいません!」
売り子の男は、咄嗟に謝るものの、どうしていいかわからず、おろおろしている。



          【episode18 (5)に続く】





episode18 野球観戦(1)
 は、こちらをご覧ください。
   ↓
http://cafesanur.blog.fc2.com/blog-entry-170.html




episode1 から読んでみたいかたは、こちらからどうぞ。
   ↓
わたしがまだ姫と呼ばれていたころ episode1 三日月







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