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恋愛小説:わたしがまだ姫と呼ばれていたころ

わたしがまだ姫と呼ばれていたころ episode18 野球観戦(7)


「あ、あの……、もし良かったらなんですけど……、僕のジャージでよければ……」
遠慮がちに男が提案する。

「ジャージ?」
姫は考えた。
ビール臭い濡れたスカートのままで9回の裏まで過ごすには、あまりにも時間が長すぎた。まだ試合は始まってもいない。

「わかった。じゃ、貸してくれる?」
「はい。下に来もらってもいいですか」

あまりにも意外すぎる展開に、奥さんは口を開けたまま姫を見ていた。
「姫ちゃん、ちょっと大丈夫なん?」
「だって、仕方ないよ。このままの恰好のほうが嫌だもん」
「けど、知らん男のジャージやで?」
「わたしは昨日観られなかった分まで、絶対今日は観たいの。トイレですぐスカート洗っちゃえば、きっと試合終わるころには渇くでしょ」
姫は半ば正当化するように、わざと飛び切りの笑顔を作ってみせた。

「まぁ、しゃーないわな」
奥のご主人は、どちらかというと姫に賛成した。


          【episode18 (8)に続く】




episode18 野球観戦(1)
 は、こちらをご覧ください。
   ↓
http://cafesanur.blog.fc2.com/blog-entry-170.html




episode1 から読んでみたいかたは、こちらからどうぞ。
   ↓
わたしがまだ姫と呼ばれていたころ episode1 三日月







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