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恋愛小説:わたしがまだ姫と呼ばれていたころ

わたしがまだ姫と呼ばれていたころ episode18 野球観戦(9)


「明日は? お姉さん、明日は観に来ないんですか」
「明日は仕事だから無理なの」
「この次観に来るのって、いつですか」
「そうねぇ、まだわからないな~」
「じゃ……」
そう言うと、男はポケットからボールペンとしわくちゃの紙切れを取り出した。そして、その紙に何か書き出した。

「はい。これ、僕の連絡先」
姫は差し出されるまま、受け取った。
電話番号が書いてある。小さな紙にはみ出しそうなほど大きな数字が並んでいて、なんとなくユーモラスだ。

紙を裏返すと、コンビニのレシートだとわかる。
鮭のおにぎり、卵サンド、プリン、ウーロン茶。
これが推定20歳の男の昼ごはんだと想像すると、姫は思わず笑ってしまった。

「字、汚くて読めませんか?」
男が心配そうに尋ねる。

「ううん。なんか可愛いもん、食べてるんだなって思って」
「もう、そっちじゃないよ」
男は恥ずかしさから、ついそんな言葉が出てしまったようだ。
慌てて姫からレシートを奪い取り、裏向きにして見せた。

「こっち」
「わかってるわよ」
姫はにやにやした。



          【episode18 (10)に続く】





episode18 野球観戦(1)
 は、こちらをご覧ください。
   ↓
http://cafesanur.blog.fc2.com/blog-entry-170.html




episode1 から読んでみたいかたは、こちらからどうぞ。
   ↓
わたしがまだ姫と呼ばれていたころ episode1 三日月







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