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恋愛小説:わたしがまだ姫と呼ばれていたころ

わたしがまだ姫と呼ばれていたころ episode18 野球観戦(10)


「で? わたしはどうしたらいいの?」
姫は先ほどよりややキリッとした表情で、男に尋ねた。

「今度、お姉さんが来るとき、教えてください。その日に僕、バイト入れますから」
「でも、いつになるかわからないし」
「いいです。いつでも入れるように空けときますから」
健気にそう言うと、男はニコッと笑った。

今まで申し訳なさそうに、終始うつむき加減だった男が、初めて顔を上げキュートな笑顔を見せた。
深々とかぶっていたキャップのせいで気づかなかったけれど、澄んだ瞳がキラキラしていてとても眩しい。

そう言えば、この子、謝るときも帽子かぶったままだったんだ、と今ごろになって些細な非常識さにも姫は気づいたが、むしろ若さゆえ気が回らなかったのだろう、と良いように解釈した。

まっすぐ姫を見つめる真摯なまなざし。
姫にすべてをゆだねている、ピュアな感じがたまらなかった。

姫のハートが、キューピッドの矢で射抜かれた瞬間だ。



          【episode18 (11)に続く】





episode18 野球観戦(1)
 は、こちらをご覧ください。
   ↓
http://cafesanur.blog.fc2.com/blog-entry-170.html




episode1 から読んでみたいかたは、こちらからどうぞ。
   ↓
わたしがまだ姫と呼ばれていたころ episode1 三日月







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