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恋愛小説:わたしがまだ姫と呼ばれていたころ

わたしがまだ姫と呼ばれていたころ episode19 ジューン・ブライド(1)


その昔、わたしがまだ姫と呼ばれていたころの話。

そのころ、姫はある妄想に憑りつかれていた。

適齢期の姫の結婚相手を、通っている教会の牧師さんが選んでくれると言うのだが、その方法がなんと言うか……。
姫は誰にも相談できないまま、その当日を迎えた。

この牧師さん、年齢は38歳。奥さんと小学生の息子さんがいる。
どこからどう見ても、真面目で潔癖で、冗談でこのような話を姫に持ちかけたとも思えず、姫はひそかに悩んでいた。

その方法というのが、すごく変わっていた。
奇妙というか、「本気で言ってます?」といった類のものだ。

勿体ぶってもしょうがないので、ストレートに話す。
結婚前に、からだの相性が一番いい男性を紹介する、というのだ。

そんな、からだの相性って? 一体どうやって調べるんですか?
見た目ですか? それとも、好みを話す?
まさか、実技なんてないですよね?

姫は日ごろお世話になっている相手だけに、断るに断れなかった。



迷いながらも、その当日を迎えた。

聖なる日、と牧師さんに言われた、6月5日。
この日は、双子座の新月であり、また大安、一粒万倍日とも重なっていた。

ちょうど新月の時間、正午に教会の屋根裏部屋でその儀式は始まった。

姫は目隠しをされ、簡素な折りたたみ式のベッドに横たわっていた。
見えないことが既に不安なのに、この状態でベッドに寝るって、何をされるのだろう。

しかし、別に裸ではない。ちゃんと洋服を着ているので、その点は安全だ。
目隠しをされてベッドに裸で横たわれ、と言われたのなら、いくら信頼している牧師さんの頼みでも絶対断る。

見えなくても、天窓から差し込む真昼の太陽のひかりは、十分感じられた。

しばらくすると、フランキンセンスの香りが漂ってきた。
姫は否が応でも、あの整体の先生のことを思い出す。


          【episode19 (2)に続く】



☆ この中の「整体の先生」や「フランキンセンス」が気になるかたは、こちらの【episode4 整体(1) 浄化】から、【episode5 整体(2) フランキンセンス】をお読みくださいませ。




episode1 から読んでみたいかたは、こちらからどうぞ。
   ↓
わたしがまだ姫と呼ばれていたころ episode1 三日月







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