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恋愛小説:わたしがまだ姫と呼ばれていたころ

わたしがまだ姫と呼ばれていたころ episode19 ジューン・ブライド(3)


最初の「ありがとう」は、牧師さんが姫に向かって言った言葉だろう。

少しの間のあとの「もう結構です」も、姫は自分が言われたのだと思った。
でも、「ありがとうございました」と言った男が、また先ほどのペタペタ音を鳴らしながら、ドアのほうへ去って行く気配。

だとしたら……。
そんなことを考えていると、牧師さんの次の言葉が、姫に向けられた。

「姫さん、そんな感じでいいよ。じゃ、次の人、呼びますね」
「はい」

姫はうっすら理解し始めていた。
目隠しはきっと、姫がルックスで人を選ばないためのものだろう。
それならば、何もベッドに寝なくても、椅子に座っていたって判断できるのに。



続いてまた、ノックの音がした。

「どうぞ」
「失礼しまーす!」

先ほどとは打って変わって、元気で若々しい声だ。
その声の持ち主は、ドスドスした感じで、ベッド脇にやってきた。

「お願いしまーす!」
「はい。では、姫さん、どうぞ」

「元気いいですね」
姫が口を開くと、男はすぐ「よく言われまっすっ!」と返した。
体育会系のノリのような感じだ。

「…………」
「もう、結構です」
「ありがとーございまーすっ!」

姫が二言目を考えているうちに、牧師さんの「もう結構」発言が出た。
男は何の未練もなさそうに元気よく、(と姫は感じたのだが)部屋を出て行った。



          【episode19 (4)に続く】






episode19 ジューン・ブライド(1)
 は、こちらをご覧ください。
   ↓
http://cafesanur.blog.fc2.com/blog-entry-197.html






episode1 から読んでみたいかたは、こちらからどうぞ。
   ↓
わたしがまだ姫と呼ばれていたころ episode1 三日月








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