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恋愛小説:わたしがまだ姫と呼ばれていたころ

わたしがまだ姫と呼ばれていたころ episode20 やさしい雨(2)


「あ、それ、すごく簡単なのに、とても美味しいですよ」
姫の左隣から声がして振り向くと、サラリーマン風の男が立っていた。

「え?」
「あぁ、失礼。それ、昨日、作ったんです」
見知らぬ男は、普通に話しかけてくる。

「そうなんですか」
「えぇ。それ以外にも簡単なの、いっぱい載ってるんで、オススメですよ」
男はにこにこして言う。

「お料理、得意なんですか」
姫もなんとなく興味を持って、訊いてみた。

「いえ、必要に迫られてやってます」
「ひとり暮らしとか?」
「えぇ」
「わたしもなんです。最近、ワンパターンだなぁって思って」
「ね? なりますよね。しかも、ひとり分だと、なんか作るのに1時間もかかって、10分で食べ終わっちゃって、とか」
「そうそう」
初めて会ったのに、いつの間にか意気投合していた。

「じゃ、これ買います」
姫は、男のオススメの本を胸の前に抱えた。

「ありがとうございます。あ、僕、ここの店の者じゃないですよ」
「わかってますよ。アドバイス、ありがとうございます」

姫は男に会釈すると、レジに向かった。
男も何か本を持って、姫の後についてきた。



          【episode20 (3)へ続く】








episode20 やさしい雨(1)
 は、こちらをご覧ください。
   ↓
http://cafesanur.blog.fc2.com/blog-entry-202.html






episode1 から読んでみたいかたは、こちらからどうぞ。
   ↓
わたしがまだ姫と呼ばれていたころ episode1 三日月








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