スポンサー広告

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

恋愛小説:わたしがまだ姫と呼ばれていたころ

わたしがまだ姫と呼ばれていたころ episode20 やさしい雨(4)


「驚かせちゃった? ごめんね。僕もこの電車なんだ」
「え? わたしのこと、知ってたんですか」
「ときどき、この電車で見かけるから」

電車が減速を始め、次の駅に着いた。
ちょうど姫の隣の席が空き、そこへ男が滑り込むようにして座った。

「別にストーカーとかじゃないから、安心してね」
「あの……」
「ただね、同じ電車に乗ってて、最近、元気なさそうだから気になって」
「え? 元気なさそうだった?」
「うん」
「そっか……」
「今日、ちょうど雨宿りした本屋で見かけたから、思い切って声をかけてみました」
「なんか、ちょっとびっくりしたけど」
「ごめん」
「でも、お料理のこと、たくさん話せて、あのとき楽しかったわ」
「うん、僕も」

「今日、カレと一緒にご飯食べる約束だったんだけど、ドタキャンされちゃって。おまけに雨に降られて、なんかどんよりしてたんだけど……」
「うん」
「でも、あなたと話してるうちに、なんかだんだん元気になって」
「良かった」
「ありがとう」
「いいえ~。ね、今日の晩ご飯、よかったら僕と一緒にどう?」
「え?」
「無理にとは言わないけど」
「えぇ……」

姫に少しの迷いがあった。


          【episode20 (5)に続く】




episode20 やさしい雨(1)
 は、こちらをご覧ください。
   ↓
http://cafesanur.blog.fc2.com/blog-entry-202.html






episode1 から読んでみたいかたは、こちらからどうぞ。
   ↓
わたしがまだ姫と呼ばれていたころ episode1 三日月








にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ
にほんブログ村

恋愛小説 ブログランキングへ

☆ お読みいただき、ありがとうございます ☆
関連記事

テーマ : 恋愛小説
ジャンル : 小説・文学

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

cafe sanur

Author:cafe sanur

現在の閲覧者数:
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。