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恋愛小説:わたしがまだ姫と呼ばれていたころ

わたしがまだ姫と呼ばれていたころ episode20 やさしい雨(5)


「近くに安くて美味しいバリ料理のお店があるんだ」
「あ、それって、もしかして、『sama sama』のこと?」
「うん。行ったことあるの?」
「ううん、前から気になってたの」
「じゃ、これからどう?」
「うん、行きたい!」

お腹も空いていた。これから家に帰って作ると、少なくとも食べるまでに1時間半はかかってしまう。
もう頭の中は、バリでいっぱいだった。

「『豚ロースのさっぱり』は簡単だから、明日にでも作ってみるといいよ」
姫は男に言われて、開いていた料理の本をパタンと閉じた。

「うん!」

どしゃ降りと思えたけれど、実はやさしい雨だったのかもしれない。
こんなに普通の毎日の中で、あんな出逢いがあるなんて。

食べ物の好みが似ていることは、男女問わず、人の相性の基本かもしれない。
1日3食食べるとして、あと何回食事をするのだろう。
人生の中で、とても大きな割合を占めると思う。それを共有できるかどうかは大きい。

最近、つきあっている男とギクシャクしている原因のひとつに、食の問題があった。
味付けの濃い薄い、食べる量の違い、好き嫌いなど、姫の作った料理をよく残すカレに、少しずつ自信を無くしていたのだった。

これはもしかしたら、転機かもしれない。
カレとつき合い続けるのか、この際、よく考えてみようと姫は思った。


          【episode20 (6)に続く】





episode20 (1)
 は、こちらをご覧ください。
   ↓
http://cafesanur.blog.fc2.com/blog-entry-202.html






episode1 から読んでみたいかたは、こちらからどうぞ。
   ↓
わたしがまだ姫と呼ばれていたころ episode1 三日月








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cafe sanur

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