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恋愛小説:わたしがまだ姫と呼ばれていたころ

わたしがまだ姫と呼ばれていたころ episode20 やさしい雨(6)


そんなことを考えている姫に、隣に座っている男がやさしく訊いた。

「あなたは、好き嫌い、ない?」
「え? お料理の? ないです」
「そう、良かった。僕も」

「行ったこと、あるんですよね?」
「うん。サンバルソースが、めちゃ好みだったんだ。辛さといい、入ってる具材といい」
「へぇ、楽しみ。わたし、サンバルソース大好き」
「僕も。あのお店のオリジナルでね。あまりに美味しかったから、作り方訊いたんだ」
「え? 教えてくれたの?」
「うん。とても流暢な日本語でね」
「へぇ。企業秘密とかじゃないんだ?」
「うん。向こうの人はおおらかだからね」
「わたしも教えてもらおっと」
「僕が教えてあげるよ」
「え、もしかして、もう作ってみたとか?」
「うん。実はね、今、熟成中。すぐ食べても美味しかったんだけど、ちょっと寝かせたほうがまろやかになると思って」
「わぁ、すごい」
「良かったら、今度うちにおいでよ。少し分けてあげる。いっぱい作ったから」
「え~? いいんですかー」
「うん」

なんてすんなり話が進んでいくのだろう。
姫は、今から食べるバリ料理ももちろん楽しみだったが、男の作ったサンバルソースに興味津々だった。

「じゃ、連絡先交換しよう。名前を教えてもらってもいい?」
男の提案はごく自然だった。


          【episode20 (7)に続く】




episode20(1)
 は、こちらをご覧ください。
   ↓
http://cafesanur.blog.fc2.com/blog-entry-202.html






episode1 から読んでみたいかたは、こちらからどうぞ。
   ↓
わたしがまだ姫と呼ばれていたころ episode1 三日月








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