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恋愛小説:さぁ、どっち?

さぁ、どっち? case1 (2)


あなたは休みの日、外に出ていくのが好きだった。買い物、コンサート、スパ、旅行……。
ひとりでも男と一緒でも、あるいは友達と出かけるのでも、なんでも楽しめた。

ところが、最近あまり出かけていない。というのも、インドア派の男につきあっているからだ。
男は休みの日、まず起きるのが遅い。無制限に寝る、と休みの前の夜に宣言して寝るため、むやみに起こすと可哀そうな気がして、あなたは起こすことをしなかった。それが、やさしさだと思っていた。男が疲れているなら、寝かせてあげようと。

そんなわけだから、同じ休みの日でも、先に起きたあなたが洗濯をするのが当然になってしまったのだ。
男は早くて九時。遅いときは、昼まで寝ていた。
最初のころは、男がいつ起きるかわからないので、ふたり分朝ごはんを用意して待っていたのだが、そのうち「朝は食べないから」と男に言われ、あなたはひとりで作ってひとりで食べるようになった。
男は起きると、アイスコーヒーだけ飲んだ。

そして、昼ごはん。
「たまには外食でもする?」と、あなたが誘うと男は「いや、うちでいいよ」と言う。かといって、自分で作るわけではない。結局、またあなたが作って、洗い物をして、が昼、夜と続くだけ。

男は昼ごはんが済んでも、マンガを読んだり、DVDを見たりしているだけで、一向に動こうとしない。
「ねぇ、午後からどっか行かない?」
あなたは努めて明るく声をかける。
「俺はいいや。ひとりで行ってくれば」
気のない返事にがっかりしてあなたは、ひとりで出かけることにする。

「わかった。じゃ、夕方には戻るから、洗濯物、よろしくね」
一種の賭けだった。あなたが帰ってきたとき、洗濯物がちゃんと畳まれていたら、合格。

「じゃ、いってきます」
「いってらっしゃい」


【さぁ、どっち? case1 (3)に続く】






☆ 『さぁ、どっち?』 プロローグ は、こちらです。
     ↓
http://cafesanur.blog.fc2.com/blog-entry-246.html


☆ 『さぁ、どっち?』 case1(1)から読みたいかたは、こちらからどうぞ!
     ↓
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cafe sanur

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