スポンサー広告

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

恋愛小説:さぁ、どっち?

さぁ、どっち? case1 (3)


午後二時、あなたは久しぶりに以前の職場の友達とカフェで会うことにした。
当日の誘いにも関わらず、彼女は快く出てきてくれた。

「久しぶり、元気そうね」
「あなたもね」

ワッフルと紅茶を注文したあと、軽い近況報告をお互いに始める。
あなたは、「どうなの、カレとうまくやってる?」という友達の問いかけに、弾かれたように日ごろの不満をもらしてしまう。

「へぇ、そうなんだ。じゃ、同棲して正解だったね」
冷静な友達の口調に、少し意外そうな反応を見せるあなた。

「正解?」
「うん。カレのほんとの姿が見えたわけでしょ? 結婚する前で良かったじゃない?」
「あぁ、そういうことね」
「そうよ、結婚してからじゃ遅いでしょ」
「まぁね」
「で、まだ同棲、続けるつもり?」

グイグイ来る友達の質問に圧倒されていると、紅茶が運ばれてきた。
「お待たせしました。ワッフルは今焼いていますので、もうしばらくお待ちください」
「はい、ありがとう」

ポットの紅茶をカップに注ぎながら、あなたは先ほどの質問に答える。
「今、どうしようか考えてる」
「早いほうがいいわよ、決断は」
きっぱり言う友達の顔は、決して面白がっているふうではなく、いたって真面目だ。

「そうね……」
あなたは、どことなく歯切れの悪い返事になってしまう。

「何を迷ってるの?」
「うーん。もしね、同棲解消とかなったら、やっぱ、結婚もないってことかな、とか」
「選択肢としては、それもあるでしょうね」
「じゃ、そうじゃない場合もあるってこと?」
「それは、わたしにもわからないけど」
「同棲から結婚、って流れだと思ってたから、いきなり同棲やめたいって言ったら、じゃ別れるのか、ってカレに言われちゃうかも」
「それもあるかもね」
「そんな……。わたし、カレと別れたいわけじゃないの」
「それも含めて、カレと話し合ってみたら?」
「うん……」
「今、仮定の話をしてても始まらないよね? わたしは、カレじゃないんだから」
「うん……」

そこへ、ワッフルが運ばれてきた。
あなたはふわふわのワッフルと一緒に、友達の言葉もしっかりとかみしめた。
気のせいか今日のメープルシロップは、ちょっぴり苦い。


【さぁ、どっち? case1 (4)へ続く】







☆ 『さぁ、どっち?』 プロローグ は、こちらです。
     ↓
http://cafesanur.blog.fc2.com/blog-entry-246.html


☆ 『さぁ、どっち?』 case1(1)から読みたいかたは、こちらからどうぞ!
     ↓
http://cafesanur.blog.fc2.com/blog-entry-247.html



関連記事

テーマ : 恋愛小説
ジャンル : 小説・文学

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

cafe sanur

Author:cafe sanur

現在の閲覧者数:
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。