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恋愛小説:さぁ、どっち?

さぁ、どっち? case1 (5)


翌日になった。
ふたりとも朝から仕事の日だ。

あなたは決心が変わらないうちに、男に告げた。

「ねぇ、わたしたちの同棲、解消しましょう」
「えっ?」

起き抜けに言われた男は、目をパチパチさせている。
「いきなり、なんだよ」

「前から思ってたことよ」
「どういうこと?」
「わたし、独り暮らしに戻りたいの」
「なんで」
「同棲って思ってたより大変だったから」
「俺は楽しいほうが大きかったけど」
「そりゃ、あなたはそうでしょう。黙っててもご飯が出てきて、洗濯もしてもらえて……」
「俺だって洗濯してたよ」
「最初のころ、たまにね」
「そんなこと……」
「そうじゃない? 洗い物だって、いつの間にかしなくなったし」
「そんな……」

だんだん男の反論する言葉が短くなり、あなたはやっぱり間違っていなかったのだと確信する。

「今、決めなくてもいいだろ?」
男が苦しまぎれに言った。

「早いほうがいいでしょ」
「朝からこんなこと、いきなり言われたって」
「朝だから、いいのよ。夜は冷静な判断ができないかもしれないけど、朝ならできるわ」
「俺は起きたばっかりで、まだ頭が働かない」
「もう決めたの」
「ちょっと考え直すとか、ないの?」
「え?」
「せめて猶予をくれないか。勝手に決められても……」
「猶予?」
「今日、晩ごはんのときに話し合おう」
「わかったわ」

あなたは、もう答えは決まっていたけれど、これ以上朝から男と議論するのも嫌だったので納得することにした。




【さぁ、どっち? case1 (6)に続く】






☆ 『さぁ、どっち?』 プロローグ は、こちらです。
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http://cafesanur.blog.fc2.com/blog-entry-246.html


☆ 『さぁ、どっち?』 case1(1)から読みたいかたは、こちらからどうぞ!
     ↓
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