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日記

美しい言葉の魔術師 ~松本隆さん~③


ちょっと間があいてしまいました。
そのあいだに、もう実際のテレビでは、松本隆さんについて語らう、第二回目の放送(10/15)も終わっています。
まだ、そっちも見られてないのですが、取り急ぎ、第一回目放送(10/8)の続きを書いてしまいましょうか。

えっと、松田聖子さんの『秘密の花園』(1983年)についてでしたね。

ナレーション:名曲『秘密の花園』でも、松本は男たちに夢を見させてくれる!

(モテない男に夢を見させてくれる歌詞)

ムードを知らない人
ah・・・あせるわ

Moonlight magic 私のことを
口説きたいなら 三日月の夜
Hold me tight 入り江の奥は
誰も誰も知らない 秘密の花園



続いて、秋の名曲『風立ちぬ』
作曲は、あの大瀧詠一さん。

(歌詞)
風立ちぬ 今は秋 今日から私は心の旅人

齋藤孝「もう、なんか……、なんでしょうね、キャッチフレーズみたい」
松本隆「(笑)」
齋藤「もう、バーンと、押してきますよね」
小堺一機「JR東海って言っても大丈夫ですよね」
齋藤「ねぇ! こういう、ここだけは、キャッチフレーズ的に、っていうのは、ちょっと意識されてやられるんですかね、♪風立ちぬ 今は秋♪」
松本「この詞はやっぱり、ポイントは、すみれ・ひまわり・フリージア、でしょ」

(歌詞)
涙顔見せたくなくて
すみれ・ひまわり・フリージア

齋藤「これですかね。これ、ひまわりを入れてくるのは、あれ、すみれ、ひまわり、フリージア、これ、特に秋というわけではなく、入れていったんですかね」

※ すみれ(春)・ひまわり(夏)・フリージア(春)

松本「季節ではないし、なんでもないんですよ。だから、完全に、あの、無意味なフレーズを(笑)」
齋藤&小堺、キョトンして、真顔で聞いている。

松本「強いて言うと、らりるれろ。ら行の韻を踏んでいるだけの」
齋藤&小堺「はぁ」(納得顔で)
三人「すみれ・ひまわり・フリージア」
松本「あはははは……」
齋藤「あー、らりるれろ、が来てるんですね」
小堺「(ソファから立ちあがって、深々と松本に向かって頭を下げながら)ありがとうございます」
齋藤「(立ち上がりかけながら、同じく松本にお辞儀)」
松本「あはははは……」
齋藤「そういうことだったんですね。それにしても、涙顔見せたくなくて、のあとに、いきなり、すみれ・ひまわり・フリージア、こう、ぶち込んじゃう、その、なんか、神経の太さっていうんでしょうかね」
松本&小堺「あははははは……」
齋藤「これ、もう、ね。普通、ここまで……」
小堺「型破りな」
齋藤「文脈上、だって、入ってこないですよねぇ?」
松本「こういうヒット曲って、テレビでみんな、真剣には聞いてないわけですよ。なんとなく、聞いてる」
齋藤&小堺「うん」
松本「やりながら。勉強しながらとかさ、食べながらとか、なんかしながら聞いてて、で、そのままだとツマンナイから、一回ちょっと振り向かせたいなと思って(笑)」
小堺「あはははは」
松本「それを止めちゃうぐらい、なんか、なんか……」



松本隆の作詞術

視聴者を振り向かせる為に
インパクトのある言葉を羅列



齋藤「あー。でも、俳句で、ありますよね? 目に青葉、みたいな。山ホトトギス、初鰹、みたいな」
松本「そうね。このテクニックは、僕は、芭蕉から学んでいるよね」
齋藤「あ、ほら、やっぱり、そうだ!」
小堺「やっぱり、そうだ!」(齋藤、小堺、お互いを指差し合いながら)
松本「あはははは……」
小堺「当たった!」
齋藤「当たった、当たりましたよ!」
(齋藤、興奮気味で、嬉しそうにソファから立ち上がり、松本に握手を求める。固く二人、握手を交わす)

小堺「乾杯しましょう、乾杯しましょう」
齋藤「乾杯しましょう。いやぁ~~」
三人、それぞれのグラスを合わせて、嬉しそうに乾杯している。
松本:ウーロン茶のようなアイスティーのようなドリンク。齋藤:オレンジジュース。小堺:ビール。

小堺「(齋藤に向って)よかったねぇー」
齋藤「よかったよー」


ナレーション
大瀧の美しいメロディに乗った、松本隆の文学、お楽しみください。

『風立ちぬ』(1981年)
作詞 : 松本隆
作曲 : 大瀧詠一


風立ちぬ 今は秋
今日から私は心の旅人

涙顔見せたくなくて
すみれ・ひまわり・フリージア

高原のテラスで手紙
風のインクでしたためています

SAYONARA SAYONARA SAYONARA・・・

振り向けば色づく草原
一人で生きてゆけそうね

首に巻く赤いバンダナ
もう泣くなよとあなたがくれた

SAYONARA SAYONARA SAYONARA・・・

風立ちぬ 今は秋
帰りたい 帰れない あなたの胸に

風立ちぬ 今は秋
今日から私は心の旅人



淡いピンクのサテンの半袖、ひざ下ワンピース(ウエストの後ろ部分に大きなリボンつき)をまとった松田聖子の熱唱姿を、ワイプでにこにこしながら見ている三人。

齋藤「やっぱり、これ、すごいね。やっぱり、聖子ちゃんが、芭蕉を歌ってると思うとね」
少し照れて、口を手で覆いながら横を向く松本。笑っている小堺。

齋藤「感動しますね」
小堺「感動しますね。日本人でよかったって」
齋藤「日本人でよかったですよ。この良さはね~最高」

齋藤「赤いバンダナ。いいですね~色も入ってねぇ」

観終わってから。
齋藤「うわぁ、、完璧な曲ですね、これ」
松本「うふふふふ……」
小堺「完璧な曲と、完璧な詞と、完璧な歌手ですねぇ」
齋藤「ねぇ」
小堺「帰りたい、帰れない、までは、目を逸らしてて、あなたの胸に、で、目線来ましたからね」
齋藤「来ました」

小堺「やられますね」
齋藤「やられますね」
小堺「俺を見たと思うわけです。……みんな」
松本「あはははは……」

齋藤「文学的なね、まず、空気があって、いいと思うんですよね。風立ちぬ、堀辰雄のね、小説にも『風立ちぬ』ってあります」
小堺「はい、あります」
松本「堀辰雄は好きだったんですよ。中学のときに、慶應の中等部の1年のときかなぁ、なんか、修学旅行が軽井沢だったんですよ。それで……」
齋藤「中学1年で、軽井沢?」
小堺「修学旅行、軽井沢だって」
松本「あははははは……」

※ 青山生まれ 慶應中等部育ちの松本 隆

堀 辰雄 (1904-1953)
「風立ちぬ」「聖家族」などの代表作を持つ昭和初期の小説家。
病気で療養していた軽井沢を舞台にした作品が多い。

松本「で、ちょっと、憧れて(笑)」
齋藤「軽井沢の、堀辰雄の『風立ちぬ』の世界っていうのは、こう、そういう療養の世界ですよね」
小堺「そうですよね、実はね」
松本「半分、病んでるような世界ですね」

齋藤「でも、中学1年で、堀辰雄の文学世界ですから、やはりねぇ、そういう文学的なものに触れられるのが、すごい早い」
松本「ジャン・コクトーですよ」
齋藤「ジャン・コクトー?」
松本「うん」


ジャン・コクトー(1889-1963)
詩人・小説家・劇作家・映画監督など様々な分野で活躍したフランスの芸術家


齋藤(静岡出身)「やっぱりねぇ~」
小堺(千葉出身)「ジャン・コクトーですよ」
齋藤「東京は違うなぁ」
小堺「沖縄の黒糖じゃないんですよ」
齋藤「中学時代、ジャン・コクトーとか、知らないですよねぇ?」
小堺「知らないですよ」
齋藤「田舎の子はねぇ」
松本「そういう文学少年だったのが、えーと、中学3年のときに、ビートルズがバーンとデビューしたんです」
齋藤「あー」
松本「それでねー、全部持ってかれました(笑)」
小堺「ビートルズって、やっぱ、そんだけ、すごかったんですね」
松本「ずごかった」
齋藤「ふーーーん」
松本「リアルタイムで体験できたっていうのが」
小堺「そうですね」
松本「それは、僕の幸せだったと」




ふぅ~長くなりましたー。

次回は、秦素博から松本隆へ禁断の質問、ということになっています。




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cafe sanur

Author:cafe sanur

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