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恋愛小説:わたしがまだ姫と呼ばれていたころ

わたしがまだ姫と呼ばれていたころ episode9 タロット占い(4)


このお話は、わたしがまだ姫と呼ばれていたころ episode9 タロット占い(3) の続き になります。

よろしければ、episode9 タロット占い(1) から順にお読みいただくと、話がわかりやすいかと思います。



姫は、カードをまた全部ひとまとめにして左手に持つと、浄化の意味を込めて、右手で拳を作り、中指でコンッとカードの真ん中を一回たたいた。
それから、テーブルの紫のクロスの中央にひとまとめにして置いた。
セットポジション完了。

次の相談者が部屋に入って来る前に、姫は冷めてしまった紅茶を一口飲むと、ふぅーっと大きな息をひとつ吐いた。

本日も、姫の直感は絶好調。
決して、押しつけがましい解釈はしない。姫がカードから感じ取ったことと、相談者が抱くイメージが違う場合は、もちろん相談者の解釈を優先する。
なぜなら、占いは絶対ではないから。
本人の問題は、本人が答えを持っている。
ただ、姫はそれを引き出しているだけ。だから、よくカウンセリングみたいなタロット占いだと言われる。それでいいのだと思う。


以前、整体の先生にもらったフランキンセンスの遮光瓶を、机の一番上の引き出しの一番奥から取り出すと、姫はゆっくり栓を開けて香りを吸いこんだ。

「先生、ありがとう。今日も喜んでもらえたよ」
「よかったね。僕もうれしいよ。あなたが僕と同じ気持ちで、占いに向かい合ってくれて」
「だって、わたしたち……」
「そうだね」
最近では、先生に思いを最後まで心の中で言わなくても、通じ合っていた。

「先生、これからもわたしのこと……」
「うん、もちろん」
「ありがとう。またね」
「またね……」
「うん、わたしもよ」

姫は、名残惜しそうに瓶に栓をすると、小箱に元通りしまい、机の引き出しの奥にしまった。




           【episode9 タロット占い 終わり】 




(※ この「整体の先生」は、episode4 「整体」(1)浄化の先生)

(※ この「フランキンセンス」は、episode5「整体」(2)フランキンセンス



episode1 から読んでみたいかたは、こちらからどうぞ。
   ↓
わたしがまだ姫と呼ばれていたころ episode1 三日月






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