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恋愛小説:わたしがまだ姫と呼ばれていたころ

わたしがまだ姫と呼ばれていたころ episode12 卒業旅行(1)


その昔、わたしがまだ姫と呼ばれていたころの話。

そのころ、無事、就職も決まり、卒論も提出した姫の学生時代最後の楽しみは、オーストラリアへの卒業旅行だった。
初めての南半球。働き出したら、長期休暇もそんなに取れないだろうから、きっとこれがのんびりできる最後の機会だろう。

本当はリナとふたりで行こうと思っていたのだが、同じゼミのしずちゃんも一緒に行きたいと言うので、三人で申し込んだ。
このメンバーでは、先月も一緒にスキーに行ったばかり。

リナが、大学に入って最初に仲良くなった友達だったのに対し、しずちゃんとは、同じゼミというくらいで特に親しいわけでもなかった。もともとリナの友達だった。成り行きでスキーに誘ったところとても楽しんでくれたので、まぁ卒業旅行も一緒でもいいか、という感じ。


三月上旬はまだまだ肌寒くて、姫たちはコート姿で成田空港に向かった。
集合場所には、同じツアーの人たちが男女合わせて十五人くらいいた。
みんな卒業旅行なのだろうか。だとしたら、同い年?
男性グループが二組と、女性グループが姫たちを含めて三組。


ツアーの見どころ、一押しポイントはなんといっても、シドニー湾ディナークルーズ。これはオプショナル・ツアーだったけれど、姫は絶対はずせないと思った。それと、コアラを抱っこして写真を撮ってもらえる、というのも魅力的だった。
いろいろなツアーを見比べた結果、その両方を兼ね備えているのがこのツアーだったのだ。


最初に訪れたのは、メルボルン。
現地ガイドの日本人女性が、空港で出迎えてくれた。
日本を発つときに着ていたコートも脱ぎ、心もからだも一気に軽くなる姫。

市内観光とランチまでは、ガイドさんと一緒。
みんなでバスに乗り込み、まず案内されたのは、オーストラリア最大のゴシック建築の聖パトリック大聖堂。
ステンドグラスのなんという美しさ。明るい陽の光を受けて、キラキラ輝いている。
姫はステンドグラスが昔から大好きだった。

そして、次の観光場所であるフィッツロイ庭園へとバスは向かう。そこには、キャプテン・クックの生家があると言う。
温室で南国ムードを味わって出てくると、心なしか暑い。
ちょうど庭園の外に、アイスクリームを売っている車が。ピンクや赤い色でカラフルにペイントされていて、とってもかわいい。
姫とリナは、それぞれ違う種類のアイスクリームを買って、半分こしながらバスに乗る前に急いで食べた。

それからしばらくバスに揺られると、クイーン・ビクトリア・マーケットへと案内された。
ここは屋外市場としては南半球最大で、東京ドームの1.5倍を超える敷地内には千軒もの店が建ち並ぶ。
地元の人はもちろん、姫たちのような観光客もたくさん訪れ、年間一千万人近い人出だとか。

庶民的なマーケットで、扱っているものも生鮮食料品から日用雑貨、そしてお土産ものも。人気の観光スポットのひとつらしい。こうした市場は初めてだったけれど、とってもアットホームな感じで、見ているだけでも十分楽しい。
結局、姫はオーストラリアの国旗の描かれた帽子や、お財布、お菓子などを買った。リナたちも、いろいろ買っていた。


          【episode12 卒業旅行(2)に続く】






episode1 から読んでみたいかたは、こちらからどうぞ。
   ↓
わたしがまだ姫と呼ばれていたころ episode1 三日月





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