スポンサー広告

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

恋愛小説:わたしがまだ姫と呼ばれていたころ

わたしがまだ姫と呼ばれていたころ episode12 卒業旅行(2)


みんなでのバス観光もランチも済み、やっと自由行動の時間になった。
同じツアーのおとなしそうな女性二人組と、姫たちは行動パターンが似ていたようで、行く先々で顔を合わせた。それから、男性四人組とも。
というわけで、よく九人で行動していた。

お互いに特に自己紹介をしたわけではなかったけれど、なんとなく話をしているうちにわかったことは、女性二人が静岡から、男性四人が東京からの参加ということ。やはりみんな大学四年生、同級生だった。

姫が「わたしたちは京都からよ」と言うと、「京都弁しゃべって」と言われた。しゃべれないことはないけれど、もともとの京都生まれの京都育ちではないので、アクセントやイントネーションが微妙に違うのだが、それでもなんちゃって京都弁をみんなは喜んでくれた。

人見知りをしない姫は、すぐにみんなと打ち解け、ガイドさんがいないので代わりに、みんなの写真を積極的に撮ってあげた。
姫が撮り終わると決まって、「じゃ、今度替わるよ」と言ってくれる男性が……。
彼は四人の男性の中では一番おとなしそうに見えたので、ちょっと意外な感じもしたが、替わって撮ってくれるというのでお願いした。

リナもしずちゃんも、彼が先に「替わるよ」と言ってくれるのに甘えてか、一度も替わってくれなかった。
そのせいかどうかわからないけれど、彼の印象は姫の中で結構アップした。

彼は、川﨑出身の戸川隆之と名乗った。他の三人とは、同じ大学で知り合った仲間とのこと。
第一印象は、戸川よりむしろすらっとしていてハンサムな長瀬に、姫の目は惹きつけられていた。でも、長瀬は硬派なタイプなのか、姫たちとも他の女性たちともほとんど話さず、ずっと仲間の男性とばかり話していた。

あとのふたりは、実家が寿司屋の馬場と、お笑い芸人のような感じの内山。
なぜか気が付くと、内山が姫の近くにいることが多く、よく話しかけられた。
姫とリナを、内山と馬場がはさんで歩くような感じ。
戸川は長瀬とふたりで並んで歩くことが多かった。
そして、そんな戸川たちのすぐ後ろから、しずちゃんがひとりでついてくる。
だいたいそんな感じで、初日は終わった。


          【episode12 卒業旅行(3)に続く】




episode12 卒業旅行(1)
 は、こちらをご覧ください。
   ↓
http://cafesanur.blog.fc2.com/blog-entry-85.html




episode1 から読んでみたいかたは、こちらからどうぞ。
   ↓
わたしがまだ姫と呼ばれていたころ episode1 三日月





にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ
にほんブログ村

恋愛小説 ブログランキングへ

☆ お読みいただき、ありがとうございます ☆
関連記事

テーマ : 恋愛小説
ジャンル : 小説・文学

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

cafe sanur

Author:cafe sanur

現在の閲覧者数:
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。