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恋愛小説:わたしがまだ姫と呼ばれていたころ

わたしがまだ姫と呼ばれていたころ episode12 卒業旅行(8)


夕方、姫とリナは一度ホテルに戻ってシャワーを浴びてから着替え、待ちに待ったシドニー湾ディナークルーズへと出かけた。
しずちゃんはまだ部屋に帰っていなかった。きっと外で夕食を食べてくるのだろう。

船に乗る前から、小雨がぱらつき始めた。
傘は持ってこなかったので、あまりデッキには出られなかったけれど、それでも少し濡れながらでも潮風に当たり、海からの夜景を眺めるのは格別だった。
特にハーバーブリッジは、昨日陸側から見ていただけに、下を船でくぐるときはなんとも言えない感動が。

戸川と長瀬も、陽子ちゃんたちも乗っていたけれど、特に一緒に行動するでもなく、姫とリナはふたりで、この夜を心から楽しんだ。
ドレスアップもして、少し大人になった気分だった。


翌日、シドニーからブリスベーンへと移動。

コアラを抱っこできる、お目当てのローンパイン・コアラ・サンクチュアリーがもちろん一番の楽しみ。
コアラは可愛かったけれど、結構ずっしりと重かった。
夜行性だから昼間は寝ているので、そうっと抱いて、と係の人に言われた。
抱っこしているとあったかくて、とても幸せな気持ちになる。
姫たちはみんな、一ドルでポラロイド写真を撮ってもらい、その後、自分のカメラでも撮ってもらった。

姫は、カンガルーに触るのは初めてだった。
妙に人馴れしていて、餌をてのひらに乗せると、あっという間に何匹も集まってくるのでびっくり。
ベロベロ舐めるようにして、綺麗に食べていく。
くすぐったくて面白くて、みんな大笑いしながら何度も何度も餌をやった。

小さくて可愛らしい子どものカンガルーに食べさせようとしたのに、横から大きなのが奪いに来る。なんて図々しいヤツ。


そんな動物たちとの時間に癒された後、姫たち一行のバスは最終目的地のゴールドコーストへ。
ここのホテルはコンドミニアムだったので、姫たちは近くの大型スーパーで食料品を買い、自炊もした。
せっかくオーストラリアに来ているのだから、とオージービーフのステーキとか。


ゴールドコーストには三泊した。
初日の夕食はホテルのレストランでバイキング。
その後、ツアーのみんなで別のホテルのカジノへと繰り出す。

日本人は幼く見えるので、入口で止められやしないかと、ちょっとドキドキしていたけれど、みんなに続いて入ってしまえば大丈夫だった。

初めての大人の場所で、とってもきらびやかなのにまず圧倒される。
日本人はほとんどいなくて、なんだか別世界に来ているようだ。
雰囲気にすっかり飲まれてしまい、結局自分のお金を使ってゲームをする勇気がなく、他の人がしているのを後ろから見ていた。
戸川や長瀬たちは、スロットをしていた。
もうひとつの男性グループの大輔が大当たりしたとかで、「コインがたくさん出てきたからあげる」と言われ、姫たちもスロットを試してみた。
見よう見まねで、何回かやってみたけれど、コインはちっとも増えなかった。
そうやって、一時間くらい過ごした。それでも十分楽しかった。


          【episode12 卒業旅行(9)に続く】
  




episode12 卒業旅行(1)
 は、こちらをご覧ください。
   ↓
http://cafesanur.blog.fc2.com/blog-entry-85.html




episode1 から読んでみたいかたは、こちらからどうぞ。
   ↓
わたしがまだ姫と呼ばれていたころ episode1 三日月







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